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繋がる世界 桜田 花音  2,海辺の町の王女

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一方,私たちの住む世界。そこの海辺の町に少女・理亜羅は住んでいた。

2,海辺の町の王女
ムーアとは違った世界・シャーン。北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、ユーラシア大陸、アフリカ大陸、オセアニア大陸、南極大陸の六つの大陸からなる世界である。
そのユーラシア大陸の極東にある日本のとある町で一人の少女が目を覚ました。
黒い髪に青いサファイアのような瞳を持つ少女、佐川(さがわ) 理亜羅(りあら)である。彼女は七年前の七歳の時に母の理亜(りあ)を亡くし、それ以来母の親友である亜理(あり)に育ててもらっている。母は身よりがなかったらしく母の親戚は知らないし、父親はもとより知らない。
理亜羅は起きてすぐに窓を開けることを習慣としている。海が近いので潮風が入ってきて気持ちがいいからだ。
「おはようございます!亜理さん!」
理亜羅は二階から降りるとすぐに育ての親の亜理に挨拶をした。
「おはよう。理亜羅。」
亜理も挨拶を返した。亜理は豊かな赤毛を一つに結んでいるさばさばした女性だ。かっこいいので理亜羅も彼女に憧れている。
「そうそう。理亜羅。分かっていると思うけど繋がりの森には近づいてはいけないよ。」
学校に行くときになって亜理がそう言った。
「はい、分かっています。亜理さん。お母さんも同じこと言っていたもの」
理亜羅はそう返事をした。
「それならいい。」
亜理は満足そうに笑った。
繋がりの森とは町はずれにある大きな森のことだ。よく神隠しとかが起きるらしく別名、神隠しの森とも言う。そこに理亜羅は物心ついたころから近づいてはいけないと言われていた。どうしてなのかは分からないが、母と亜理の真剣な顔を見れば近づいてはいけないものだということだけは分かった。
「では行ってきます。」
理亜羅はそう言って学校に向かった。
「理亜。もう少しだけあの子を護ってやってくれ。」
亜理は理亜羅の後姿を見ながらもういない親友にそう願ったのだった。

*        *
「ねえねえ。繋がりの森のあたりに最近不審者が出るって知ってる?」
昼休みに理亜羅は親友の由羅(ゆら)からこんな話を聞いた。
「何?どういうこと?」
「最近繋がりの森に黒い服を着た人たちが出るんだって・・・。みんなサングラスをかけているらしいよ」
「黒い服にサングラス・・・。怪しさ満載じゃない」
理亜羅は思わず突っ込んだ。
「だよね~。それとね。おかしなことを言っていたって。」
「おかしなこと?どんなことを言ってたの?」
「自分たちはカルマルド帝国のものでとある方を探しているって」
「カルマルド帝国?聞いたことない国だわ。って言うかこの地球上にそんな帝国ってあったっけ?」
理亜羅はカルマルド帝国と言う言葉に首を傾げた。
「ないわよ。それでね、そのとある方って言うのはサースフィールド王国の第二王女だって言うの」
「サースフィールド王国・・・?」
理亜羅の心臓がドクンと音を立てた。サースフィールドという名を自分は知っている。そんな感じがしたからだ。
(なんか変な感じ。サースフィールドという名を私は知っている・・・。懐かしい・・・)
理亜羅はなんとなくそう思った。
「でも、サースフィールドと言う名も聞いたことないしその人たち頭おかしいんじゃないかってみんな言ってる」
「そうね。そうかもしれないわね。」
理亜羅は由羅の言葉にそう答えた。
「理亜羅もそんな人たちに会わないようにね」
「由羅もね」
そう言って二人は笑いあった。
そんな二人の様子を学校の近くのビルの窓から見ているものたちがいた。黒い服にサングラスをかけた連中だ。
「あ~あ。やばいんじゃないですか。俺たち怪しまれてますよ。誰かさんのせいで」
赤毛の男がそう言った。
「ヨハンがカルマルド帝国とかサースフィールドとか直接言うからだ。」
黒髪のショートカットの女が金髪の男に向けて言った。
「サレナ、ギル。勘弁してくれよ~」
ヨハンが赤毛の男――ギルと黒髪ショートカットの女――サレナの言葉にぐったりとした感じで言った。
「どうしますか?これで俺ら町の人から警戒されてやりにくくなってますけど」
「警戒されてちゃやりにくいだろ。これもヨハンが余計なことを言うからだ。おかげで頭おかしい人ってレッテルを張られているんだぞ!」
サレナが思いっきりヨハンを睨む。
「じゃあさ。力づくで捕まえようぜ」
「そんなの無理に決まってるっすよ」
ヨハンの案をギルが却下した。
「やって見なきゃわかんねえだろ!」
「はあ~。これだからあんたは馬鹿って言われるんすよ」
「なんだとギル言ったな!」
「アンナ。あなたはどう思う?」
サレナが茶髪の女に訊くことでギルとヨハンは口論をぴたりとやめた。
「計画を立てるのはリーダーが戻ってきてから。リーダーならいい案を持っているはず。それまでは行動を起こさないこと」
「すべてはリーダーの命令のままにってことだな」
アンナの言葉にサレナは納得したようだった。
「へ~へ。すべては俺らのリーダー、マルスの命令のままにってことか」
「それは違うわ。ヨハン。」
「どういうことだ?アンナ」
「私たちは偉大なる皇帝・ルシュール様直属の特殊任務部隊よ。だから私たちのやることなすことはすべてルシュール様のためよ。今回のターゲット捕獲もルシュール様のためよ」
「アンナの言う通りだな。」
「さすがアンナっすね」
サレナとギルが賞賛の声をあげる。
「あんたの言う通りだな。アンナ。じゃあリーダーが戻ってくるまでターゲットを見張りますか~。」
ヨハンの一言で特殊任務部隊のメンバーはターゲットこと理亜羅を見張ったのだった。

*      *

「ねえねえ。どこか行かない?」
「いいかも。」
由羅の提案に理亜羅は頷いた。夜遅くなければ亜理は怒らないのだしどこかに遊びに行くと言うのはとても魅力的に思えたのだ。
「じゃあ、アイス食べに行こう。駅前に新しくアイスの店ができたの」
由羅がそう提案する。
「駅前ってこの間まで工事してたところ?」
「うん。そうだよ。前は酒屋さんだったところね」
「ああ。そうだったっけ?」
理亜羅はそう言えばそうだったと頷いたのだった。
「じゃあ、駅前のアイスの店に行こう」
「うん、そうしよう」
理亜羅と由羅は仲良くしゃべりながら駅前に向かった。
しかしその途中で理亜羅は由羅が言っていた黒服たちに囲まれることになる。
「佐川 理亜羅さんだね?ご同行願います」
黒い髪の男が言った。
「だ、誰?」
理亜羅は震えながら訊いた。彼らについていったらまずいと本能が叫んでいた。
「我々が誰かというのは車の中で話そう。ついてきてもらいたい。」
黒服の男は淡々と言った。
「理亜羅。こいつらまずいよ。逃げよう」
由羅が理亜羅に言った。彼女もやばい人間だということが分かったのだろう。由羅も震えている。
理亜羅は由羅の顔を見た。
「逃げよう」
由羅はもう一度言った。
理亜羅は頷いた。そして二人は黒服を突き飛ばし一目散に逃げた。
「逃げたぞ!」
後ろの方で声がした。車と反対方向に逃げたので追ってくるまでに時間はかかるということは分かっていた。
二人は夢中で逃げた。どこを走っているのか分からないほど逃げた。
もう走れないと思ったところで理亜羅は足を止めた。
辺りを見回すとそこは森だった。
「ここ・・・」
理亜羅は思わず呟いた。
「繋がりの森ね・・・」
由羅が答えを言った。
二人がいるのは亜理に入ることを禁止にされている繋がりの森だった。
理亜羅はもう一度あたりを見回した。近くに祠があった初めて入った繋がりの森はそんなに危険そうには見えない。どうして亜理はここを入ることを禁止したのだろうと思った。
(いや、違う・・・。最初にここを立ち入り禁止にしたのは母様だったわ。その時母様は何かを恐れているようだったから私は頷いたのだったわ)
理亜羅は最初にここに入るのを禁じたのは亜理ではなく母だったことを思いだした。
母はいったい繋がりの森の何を恐れていたのだろうか。
理亜羅はそう疑問に思った。
そのときだった。
「やっと追いついたぜ!リアラ姫!」
金髪の男が理亜羅をさして言った。黒服たちがここまで理亜羅を追ってきたのだった。
「リアラ姫って誰のこと?」
由羅が怪訝そうな顔で訊いた。姫と言う単語と理亜羅が結びつかなかったのだ。
「あんたの隣にいる黒髪のお嬢さんのことだよ」
ヨハンが言った。
「私はリアラ姫じゃないわ。ただの佐川 理亜羅よ!」
理亜羅は姫と呼ばれる筋合いはないとばかりに強気に言った。
「いいえ。あなたは間違いなく姫だ。サースフィールド王国の第二王女のリアラ・サースフィールドだ。」
「狂ってるわ・・・!」
理亜羅はサレナの言葉に混乱した。自分が王女なんかであるはずがないのだ。
「あなた・・・、自分の父親を知っている?」
アンナの質問に理亜羅は言葉に詰まった。彼女は自分の父親のことを何一つ知らないのだ。母も教えてくれなかった。
「知らないわよね。知りたければ私たちと一緒に来なさいな」
アンナの言葉に理亜羅は迷った。こいつ等はおかしなことばっかり言っているしいまいち信用できないけど自分の父親のことを知っているのは本当だと思ったのだ。
「理亜羅・・・!」
由羅が叫ぶ。
その声で理亜羅の脳裏に知らない人についていってはいけないという母の言葉が浮かんできた。
理亜羅の心は決まった。
「私は行かない。」
「はあ?」
ギルが面食らった顔をした。絶対についてくると思ったのだろう。
「もう一度言ってごらん。」
アンナが言った。
「私はあなたたちにはついていかない。」
理亜羅はもう一度きっぱりと言った。
「理亜羅・・・!」
由羅は顔を輝かせて理亜羅の手を握った。
「こうなったら力づくで・・・!」
ギルが言った。
「行くぞ。祠はすぐそこだ。」
黒髪の男、マルスの号令で黒服たちは距離を狭めてきた。
アンナが理亜羅の腕をつかんだ。
「いやっ!」
そう叫んだ瞬間、理亜羅の体が光ってサレナが吹っ飛んだ。
(何が起こったの・・・?)
理亜羅には何が起こっているのかが理解できなかった。
「さすがは聖なる光の力の持ち主。素晴らしい」
マルスが歓喜の声をあげる。
(聖なる光の力って何?)
「さて、今度こそ一緒に来てもらおう」
サレナがそう言って手を伸ばしてきた。
理亜羅は今度こそやばいと思って目をつむった。
その時だった。
強い音がしたと思ったら今度はサレナが吹っ飛んだ。
「おまえは・・・」
マルスが驚いた様子で言った。
赤い髪の青年がサレナを蹴り飛ばしたのだ。
「大丈夫ですか?」
青年が気遣わしげに理亜羅に訊いた。
「ええ・・・」
理亜羅はとりあえずそう答えた。
「そうですか。少し下がっていてください。」
理亜羅が言われたとおりに下がると青年は黒服たちをあっという間に倒してしまった。
「すごい・・・」
今まで黙っていた由羅が感心したように言った。
「うん・・・」
理亜羅も頷いた。そして疑問に思った。私たちを助けてくれた青年は誰なんだろうと。
「あの・・・あなたは・・・」
誰?と訊こうとした時だった。
「理亜羅!」
「亜理さん!」
理亜羅は驚いた。
森の小道の方から亜理が姿を現したのだった。
「大丈夫!?理亜羅!」
亜理が心配そうな声で言った。
その声に理亜羅は安心した。亜理は仕方がなかったとは言え森に入った理亜羅を怒っていないと。
「サースフィールドの勇者、宮野(みやの) 亜理か」
マルスが呟くように言った。
「げ、あの伝説の勇者かよ・・・」
ヨハンがしかめっ面で言った。
「リーダー。どうします?」
「撤退だ。サースフィールドの勇者にサースフィールド一の剣の使い手が現れたとなれば皇帝にこのことを報告しなければならん!」
ギルの言葉にマルスは即座に答えた。
そして黒服たちは撤退して言った。
(いったいなんだったの・・・?)
理亜羅はその場に呆然として立っていたのであった。


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