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繋がる世界 桜田花音 9,兄の助力

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カルマルド帝国を逃げ出した理亜羅は兄のジョンに出会う。彼と会った理亜羅は……

9,兄の助力
一方、理亜羅から一時間ほど遅れてウィルたちは城門の外に出た。
「理亜羅はどこだろう?」
由羅はそう言ってあたりを見回した。
「彼女は先に行っていると思います。いつまでもここにうろうろしていたら危険ですからね。それにはぐれた場合、我々を無視してルミ山へ向かえと言ったのは私ですし」
「いつのまにそんなことを?」
「メル村を出てすぐですよ。アーサー。」
ウィルはあっさりとどこでそんな約束をしたのか言った。
「とにかくとっととトーアを出ようぜ」
亜理はこの街を早く出たいようだった。
「そうですね。クリストに向かいましょう」
そして四人はトーアを出るために門へと向かったのだった。

*      *

「なんだと?」
理亜羅たちが逃げ出して二日目。
とうとう皇帝・ルシュールに理亜羅たちが逃げたことがばれた。
「はあ。今朝行ったらもぬけの殻で」
世話係のメイドが恐縮したように言った。
「皇帝。もしかしたら奴らはもっと早く逃げ出していたのではありませんか。部屋に魔術の匂いがします。」
そう言うのは皇帝のお抱え魔術師のハンスだ。
「そなたたちは誰も逃げ出したことに気付かなかったのか?」
怒りを抑えてルシュールが言った。
「まったく・・・」
「馬鹿者!すぐに気づけ!」
「仕方がありません。皇帝。部屋にかけられていた魔術はすごく高度で並みの者では見破ることができませんでしたので」
「うう・・・。ハンスに免じて今回は許してやる。それと奴らはどこに向かうと思うか?」
「それはルミ山でしょう。ルミ山は昔から聖なる光の力と結びつきが強いですから」
「そうか・・・。」
ハンスの言葉にルシュールはしばらく考え込んだ。
「では、将軍。兵たちに伝えろ。ルミ山に向けて三日後に出発する。」
「御意」
将軍は頭を下げて命令を受け取ったのだった。

*     *

理亜羅たちはルシュールが命令を下した次の日にマーメシアの首都・トロイトについた。
「あそこですね。」
そう言ってアランが指さしたのはピーターの屋敷よりも立派な屋敷だった。
どうやらマーメシアにあるサースフィールド大使館らしい。
ここに兄である第一王子が滞在しているらしい。
「アラン・フィールです。ジョン王子に会いたいのですが・・・」
アランが門番に声をかけると門番は理亜羅をみてぎょっとした顔をした。
そしてトランシーバーで慌てて通信を取った。
「どうぞ」
門番は通信が終わった後あっさりと門を通してくれた。
「アラン殿、ミラン殿、マラン殿。スパイ活動お疲れ様です」
そう言って出迎えてくれたのはこのマーメシアの大使らしい。
「そしてこちらの方は・・・」
大使は理亜羅を見ると目を見開いた。
「理亜様・・・。いや彼女は・・・」
「リアラ第二王女殿下ですよ」
「そうですか!お会いできて光栄です。まさかお目にかかれるとは」
アランの言葉に大使は喜びで体を震わせた。
「ジョン王子がリアラ王女に会いたいと」
メイドがやってきて言った。
「そうですか。それは私だけですか?」
「ええ。」
理亜羅はアランたちを見た。
「行ってきなさい。私たちは大使たちと話をしていますから」
「分かりました。」
理亜羅は頷いた。
メイドに案内された一室はとても広かった。
「君がリアラか。第二王妃にすごくよく似ているね」
そう言ってきたのは赤い髪に灰色の瞳を持つ青年だった。
「ジョン兄様ですか?」
「ああ。」
「あえてうれしいです。」
ジョンは目を見開いた。
生意気で高飛車な妹たちしか知らなかったジョンには彼女みたいな反応は新鮮だったのだ。
「俺もだよ。座って」
理亜羅は素直に座った。
「第二王妃様は元気?」
「それが・・・。母は七年前に亡くなって・・・」
「そうか・・・。第二王妃様にはすごくよくしてもらったから残念だ・・・」
ジョンは至極残念な顔をした。
「父様ってどんな方?私はあったことがないので知らないの」
「父上は優しく公正な人だ。ただ、アルフ曰く頭が固い」
「アルフ?」
「アルフレッド。お前の兄だな。第二王子だ。」
「そうなの・・!」
理亜羅はもうひとり兄がいることに驚いた。
「私たちに兄弟は何人いる?」
理亜羅は何人兄弟なのか気になった。
「ええと・・・。男は俺にアルフにアル――お前の弟のアルベルト。女はお前の姉のアネット、妹はコレット、シェリー、ビアンカ、ベアトリス。つまり男三人女六人の兄弟だな」
「多い・・・。」
腹違いだとしても多くないか。理亜羅はそう思った。
「で、リアラはどうしてここに来たんだ?」
「助けてほしいの。行きたい場所があるので馬を貸していただけるとありがたいの。」
「行きたい場所?サールか?」
「いいえ。ルミ山に行きたいの。」
「ルミ山?それはまたなんで・・・」
「それは・・・」
理亜羅は躊躇したがすべてを兄に話した。
「事情は分かった。協力しよう。」
ジョンは事情を聞くと戸惑いなく言った。
「ありがとう!兄様。」
「俺も途中まで一緒に行くわ。心配だしな」
「いいの?」
「いいの。俺が行きたいから行くんだし。」
ジョンはきっぱりと言った。
「本当にありがとう、ジョン兄様」
理亜羅はもう一度お礼を言ったのだった。
そして二日後に理亜羅はジョンと共に出発したのだった。
「へえ、あのウィリアム・ルーカスと一緒に旅してたんだ?」
理亜羅の旅を聞いたジョンが言った。
「ええ。ウィルはとても物知りだったわ」
「でもあの人十四年も行方不明だったんだ。何をしてたんだろうな。」
「各地を回っていたと言ってたわ」
「はあ・・・!本当に突拍子もないことをするなあの人は!」
「突拍子もないのはエディや亜理さんのほうが・・・」
「エドワード・ランスは本当にめちゃくちゃだからな。まあ強いから隊長なんてやっているんだがな」
「全然見えないけどね」
「たしかにな」
二人は会話しながら馬を進めていくのだった。
「もうすぐエル・クレルだ。そこから北上していけばルミ山に着く。俺はそこまでしか行けないが一人で大丈夫か?」
「大丈夫よ。それに亜理さんたちもそこに向かっているはずだもの」
「そうか・・・。気をつけろよ」
「大丈夫よ」
心配そうにいうジョンに理亜羅は微笑んで見せたのだった。

*     *

一方ウィルたちはフィルデシア共和国のガルシャという街にいた。
「理亜羅大丈夫かな?」
はぐれてから何回も言ったセリフを由羅は言った。
「大丈夫ですよ。どうやらリアラ姫は兄君と会えたみたいですしね」
「兄君ってどっちのだ?」
亜理が訊いてきた。
理亜羅の兄は二人いるのでどっちか気になったのだろう。
「ジョン王子のほうですよ。どうやらエル・クレルに向かっているようです。」
「なんでそんなこと知っているんですか?」
「ピーターから聞いたんですよ。ジョン王子は理亜羅からピーターと知り合いということを聞いて彼に連絡してくれたようです。おかげでピーターからメールが届きまして。リアラ姫の動向が分かって安心です。」
「メール?ああ!だからウィルさんはパソコンをチェックしてたんですね!」
由羅が納得したように言った。
「ええ。ところで急ぎましょう。彼女は馬を使っているようですから夕方にはルミ山についてしまうかもしれません」
ウィルの言葉に由羅たちは足を速めたのだった。

*        *

「ここが・・・。ルミ山・・・」
理亜羅は山を見あげながら言った。
「ずいぶん高い山・・・・。」
ハイド山より高い。さすがムーア一の標高を持つ山。
今は夕方だ。今日これをのぼるのは体力的にもきつい。何しろジョンとエル・クレルで別れてからぶっ通しでここまで来たのだ。
だからルミ山に登るのは明日にして今日は泊まることにしたのだった。
しかし、理亜羅は気づかなかった。
ルミ山の周辺にはカルマルド帝国の軍隊が蠢いていることを。
そして一晩明けて理亜羅はルミ山への入り口へと足を向けた。
だが・・・。
「やばい・・・」
理亜羅は冷や汗をかいた。
ルミ山に入ろうとした瞬間周りをカルマルド帝国軍に囲まれてしまったのだ。
「大人しくしてて下さいっすね!」
帝国軍に同行していたギルが腕をつかもうとしたが吹っ飛んだ。
「!?」
「??」
吹っ飛ばされたギルだけでなく理亜羅も驚いた。
「間に合ったみたいですね」
「ウィル!」
理亜羅は驚いたギルを吹っ飛ばしたのはウィルだったのだ。
「よっ!」
「理亜羅!」
「無事みたいだね」
「亜理さん、由羅、アーサー!」
ウィルだけでなく亜理や由羅やアーサーも姿を現した。
理亜羅は亜理たちにまた会えてうれしかった。
「亜理たちだけじゃねえぜ」
「僕たちもいるよ」
「助けに来たわよ。」
「無事でよかった。」
「間に合ったようじゃの」
「本当にカルマルド帝国ってしつこいわよね」
「あたしの勘はようあたるわ」
「エディ!ボブ!メアリー!ピーター!アダム爺さん!アリス!リム婆さん!どうしてここへ?」
理亜羅はサースフィールドにいるはずのボブたちがここにいることに驚いた。
「リム婆さんがさ。理亜羅のききだっていうんで俺たちを魔術で飛ばしてくれたんだ。」
エディはあっさりとそう言った。
「うむ。なんか予感がしてのう。下がっておれ」
リム婆さんはそう言って理亜羅たちを後ろに下がらせた。
「アルマルド!」
リム婆さんの魔術が動き兵隊がドミノ倒しでバタバタと倒れていく。
「ひゃー!リム婆さんの魔術!強力だぜ」
エディが驚嘆したように叫ぶ。
「ほれ、行くんじゃ!あたしもあとから行く!」
リム婆さんに促されてエディとボブ以外のメンバーがルミ山へと登っていった。
しかしルミ山にも帝国軍は出てくる。
足止めするためにウィルとピーターが最初に抜けた。
そしてメアリーとアダム爺さんが次に足止めのメンバーになった。
みんな理亜羅を頂上に行かせるためだ。
「また出てきた!」
理亜羅が叫んだ。
「あたしたちが足止めする。ここからはひとりで行け」
「ええ!?」
亜理の言葉に理亜羅は驚いた。
「リアラ姫なら大丈夫」
「理亜羅は一人じゃないよ」
「心の中に僕たちがいる。」
「アリス、由羅、アーサー・・・」
理亜羅は由羅たちに励まされて決心した。
「分かった。」
そう言って理亜羅は後ろを振り返らずに走ったのだった。
理亜羅は頂上まで走り続けた。
後ろから帝国軍が追ってくるのを感じながらも走り続けた。
みんなのために。
「着いた・・・!」
ついに理亜羅はルミ山の頂上へと辿りついた。
ルミ山の頂上に大きな一本の木が生えていた。
「さてと世界樹へと祈らないと」
「そんなことはさせん」
理亜羅は振り返った。
「誰?」
「余のなはルシュール。カルマルド帝国の皇帝だ。」
「あなたが・・・。」
理亜羅を狙っている張本人。そして生物兵器と理亜羅の力を使って世界征服をたくらんでいる極悪非道の男。
「どうしてここが?」
「余の魔術師がここが一番聖なる光の力とつながりが深いと言ったのでな。ここに来ると思ったのだ」
理亜羅は舌打ちをした。行動が読まれていたのだ。
「さて、おまえの力を余のために役立ててもらおう」
「そんなの嫌!」
理亜羅の言葉にルシュールは眉を動かした。
「私はムーアを護りたいの」
「下らん。所詮一人の力なんてたかが知れてる。」
「そうかもしれない。でも、私は今までみんなに護られ励まされてきた。母様や亜理さん、ウィルや由羅やピーターにボブ、エディたちに。だから私が力を使うことでムーアを救えるんだったらそれでいいの。私はこの世界が好きだから!」
理亜羅がそう言った途端、頂上に生えていた木が光り始めた。
そして理亜羅は光に包まれて消えてしまったのだった。
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