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繋がる世界 桜田花音 6,新たなる仲間

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川に流された理亜羅は親子に助けてもらう。

6,新たなる仲間
アーサー・バックは父親のボブと共にライス川の近くにある森に来ていた。
「はあ~。いい天気だなあ!」
アーサーは馬に跨りながら伸びをした。
「全くだね。こんないい天気だと気分がいい。」
ボブも同意した。
「父さん!競争しよう!」
「お、いいね!よし、行くぞ!」
ボブが駆け出す。
「待ってよ!父さん!」
そう言いながらアーサーも馬を走らせたのだった。
それからしばらくしてアーサーたちはライス川原にいた。
「また父さんに負けちゃった・・・」
「アーサーはよくやっていると思うよ。僕がおまえくらいのころにはここまで馬を乗りこなせなかったからね」
「本当?」
「ああ。本当だとも」
とたんにアーサーはうれしそうな顔をした。
しばらく二人はライス川を見つめていた。
そのときだった。上流から少女が流れてきた。
彼女は淡く体が光っていた。
「父さん!女の子が!」
「あ、ああ!」
二人は川に入り込んで少女を引き上げた。気絶しているようだ。
「息はあるようだ。よかった~。」
アーサーはほっとした。
そして父を振り返った。
「父さん?」
アーサーは怪訝な顔で父を見た。ボブは呆然としていた。
「理亜?いや違うな・・・。理亜は何年も前に死んだはずだ。ってことは彼女はリアラ姫か?」
「知り合いなの?」
ぶつぶつ呟くボブにアーサーは訊いた。
「知り合いの娘だ。」
ボブは簡潔に答えた。詳しい事情を今息子に話している余裕はないのだ。
「う、う~ん・・・」
少女が目を覚ました。
「あ、あれ?私・・・。ウィルと亜理さんとエディと由羅は・・・?」
「分からないんだ。僕たちが拾い上げたのは君だけだしね。」
理亜羅はぼんやりとボブを見つめた。
「あなたは・・・?」
「僕はボブ。こっちが息子のアーサー。」
「よろしく。」
理亜羅は自己紹介を聞いていたが思い当たる名前だったのか目を瞬かせた。
「あなたが将軍のボブさん?」
「ああ。君の名前は?」
「理亜羅。母の名前は理亜です。知ってますよね?」
「もちろん知ってるさ。それにしても理亜によく似てるね。」
ボブはそう言ってにっこり笑った。
「よく言われます。」
理亜羅はそう言った。
アーサーは二人の会話を聞きながら理亜羅をまじまじと見ていた。
雪のように白い肌に夜の闇のような黒髪は肩より少し長いくらいだ。そして海の深いところのような青い瞳が印象的だ。
可愛い。
アーサーは素直にそう思った。
「そう言えば、どうして川に落ちたんだい?」
ボブが今更だが訊いた。
「それは・・・」
理亜羅は川に落ちた経歴を話した。
「なるほどね。じゃあ、一足早くピーターの屋敷に行きなよ。そこで亜理たちを探してもらえばいい」
「で、でも・・・」
ボブの提案に理亜羅は戸惑った。
「ここにこのままいるよりいいと思う。このままだと君が風邪を引く。」
それまでアーサーはそう言って理亜羅を馬に強引にのせた。
「亜理たちなら心配いらないよ。彼らはきっと無事さ」
「はあ・・・じゃあお世話になります。」
理亜羅はボブたちと一足早くピーターの屋敷に行くことになった。
「決まりだね。」
アーサーはそう言って理亜羅の後ろに乗った。
「それじゃあ、行くか」
ボブもそう言って馬に跨る。
彼らは馬を走らせて川原から出て行ったのだった。

*            *

「冷たい!この水冷たすぎるよ~」
由羅はそう文句を言いながら川から上がった。
理亜羅がちょうどボブたちに発見された頃だった。
「由羅ちゃん!無事だったか!」
由羅は振り向いた。
「亜理さん!ウィルさんもエディさんも!」
由羅はそう言って亜理たちの方に駆け寄った。
「理亜羅はどうしたんです?」
「まだ見つかんねえんだ。違うところから上がったのかもしれない」
「そんな・・・」
エディの言葉に由羅はうつむいた。
「理亜羅はきっと生きているよ。あの子はしぶとい」
亜理の言葉に由羅は顔をあげた。
「くよくよすんな。そんな顔をしていると理亜羅が悲しむ。」
「そうですね・・・」
由羅はうつむくことをやめた。
「ピーターの屋敷に行って理亜羅を探してもらえるように頼みましょう」
「たしかに四人だけで理亜羅を探すのは無茶だ。ピーターの所に行って捜索に人員を割くのが良いな。」
エディが一も二もなく賛成する。
由羅たちはウィルの案に乗り、トーテに向けて出発することにした。
「その前に服を乾かしていけ。風邪引くぞ」
亜理の言葉に由羅は服がびしょ濡れだったことを思いだした。
風邪引いては困ると思い由羅は素直に火にあたった。
「はい。どうぞ」
ウィルがカップを差し出してくれた。
「ありがとうございます」
由羅は素直に受け取った。
カップの中身はココアだった。
一口飲んでみる。
甘くて体の芯から温まる気がした。
由羅はココアを全部飲み干すと立ち上がった。
もう行かなければ。
そして由羅たちは後片付けをすると川辺を去っていったのだった。
偶然にも由羅たちは理亜羅と同じ場所に向かうことになったのだった。

*           *

理亜羅は馬に乗っていたので一時間ほどでトーテについた。
「ほら、ここがピーターの屋敷だよ。」
そう言って案内されたピーターの屋敷はすごく大きかった。
「ピーター!ピーターはいるか!」
屋敷についたとたんボブは大きな声でピーターを呼んだ。
「なんだよ、ボブ!」
金髪碧眼の男性が玄関までやってきた。
「ピーター!着替えを用意してくれ。このお嬢さんの着替えが必要だ。」
「お。もしかしてリアラ姫か?理亜にそっくりだ。」
「その通りだよ、ピーター。だから着替えを用意してくれ」
「分かった。メイドに用意させておく。まずはお風呂に入ったほうがいいだろう。」
ピーターはそう言って理亜羅をお風呂に入れさせた。
「さて、何があったのか話してくれ。」
お風呂から上がって薄手のワンピースに着替えた理亜羅に向かってピーターが言った。
理亜羅はボブに話したことを話した。
「なるほど・・・。あの吊り橋は変えた方がよかったかもしれないな。」
話しを聞き終えたピーターが言う。
「なにせ古い橋だしね。いつからあるんだっけ?」
「僕が生まれる前からあるって聞いたけど」
アーサーが口をはさんだ。
「たしか理亜達がムーアに最初に来た時からあった気がする。」
「そんなに古いのになんで変えなかったのかねえ」
ボブが呆れたように言った。
「そういう文句は町長に言え。でも、あいつはドケチだぞ」
「でもまあこれで変えてくれるだろうね。」
「橋がないと不便だしね」
アーサーがボブに同意するように言った。
「で、話を繰り返すけどリアラ姫は吊り橋が壊れたことでライス川に落ちたというわけだ。」
「ええ」
理亜羅はピーターの言葉に頷いた。
「しかし驚いたなライス川に落ちてよく無事だったな。あそこは流れが急なんだよ」
「そういえば、最初にリアラを見つけたとき体が光ってた」
「それは本当かい?アーサー。だとしたらそれが聖なる光の力の片鱗かもしれない。」
ピーターはそう言って考え込んだ。
「亜理さんとウィルとエディと由羅は無事かしら・・・」
「大丈夫だと思うよ。亜理とウィルとエディはそう簡単に死ぬわけがない。由羅ちゃんは分かんないけど生きていると思うよ」
「そうですか・・・」
そう言って理亜羅は黙り込んでしまった。
「大丈夫だよ。亜理たちを探すのを手伝おう。それにこっちに向かっているかもしれないし。」
「ピーターさん。ありがとうございます!」
「いえいえ。僕も亜理たちのことが気になるしね。」
ピーターはそれから一時間もたたないうちに召使たちを何人かライス川の方に向かわせたのだった。
それから二時間後に理亜羅は亜理たちと再会することができた。
「理亜羅!」
由羅が理亜羅を見つけて駆け寄ってくる。
「由羅!無事でよかった!」
「理亜羅こそ無事でよかったわ。心配したのよ」
そう言って二人は抱き合った。
「無事でよかったですよ。リアラ姫。」
「これでほっとしたな。」
「ウィルさん、亜理さん。」
由羅を抱きしめながら理亜羅は言った。
「よ~。リアラ。無事だったみたいだな」
「エディ。」
理亜羅は仲間たちと再会できたことをうれしく思ったのだった。
「そういえばどうして私たちの居場所がばれたんだろう?」
一同を再会を祝して開かれたお茶会の席で理亜羅が言った。
「奴らのことです。なにかしら情報を見つけてきたのでしょう。」
「もしかしたら変装とかしていないからじゃないかしら」
そう言ったのはピーターの妻のアリスだ。
「たしかに理亜羅の青い瞳は特徴的だしな」
納得したように亜理が言った。
「じゃあ、どうすればいいの?」
「そうねえ。外見を少し変えましょうか。」
アリスはそう言って理亜羅をフィッティングルームに連れて行ったのだった。
それからしばらくしてアリスが理亜羅を連れて再びお茶会の席にやってきた。
「可愛い・・・!」
由羅が歓声をあげる。
理亜羅は髪をひとつにまとめており瞳はカラコンで緑になっている。
「だいぶ印象が変わりましたね。」
ウィルが感心したように言った。
「さすがアリスだ。」
「ありがとう、亜理。リアラ姫ってかわいいからどうするか迷ったわ」
アリスはそう言ってほほ笑んだ。
理亜羅は部屋に備え付けられている鏡で自分の姿をまじまじとみた。
瞳の色と髪型を変えただけで印象がだいぶ変わる。
アリスはすごいと思った。
「さて、あと偽名も考えなきゃね。リアラって名前を使っているとすぐにばれちゃうわ」
「そうだな。偽名をどうする?」
亜理はそう言って考え込んだ。
「ついでに私たちも偽名を考えましょう。同行者の名前もばれていることですし」
「それが一番いいね。見つかる可能性も低くなる。」
ボブがウィルの意見に乗った。
「偽名を使うなら本名に近いほうがいい。本人が呼ばれたときに反応しやすくなる。」
ピーターの意見にみんな頷いた。
そして話し合った結果偽名が決まった。
理亜羅はリアーナ。
由羅はユナ。
亜理はアーニャ。
ウィルはウィルバーになった。
「これで決まったわね。」
アリスが満足そうに言った。
「うちの息子を連れて行ってくれないか」
ボブが唐突に言った。
「父さん!?」
アーサーが驚いて立ち上がった。
「いいけど、それはなぜだ?」
「修行だよ。亜理。それに剣の腕もそこそこあるから役に立つとは思うけど?」
「ふむ。まあいいでしょう。」
少し考え込んでウィルが言った。
「ありがとう、ウィル。いいよね?アーサー」
「まあ、いいけど」
アーサーは戸惑いながらも頷いた。
「よろしくね、アーサー」
「よ、よろしく」
にっこり微笑んだ理亜羅にアーサーは赤くなった。
どうしてだろうと思う理亜羅の隣で由羅はクスクスと笑っている。
「青春だね~」
そうボブはにやにや笑いながら呟いたのだった。
こうしてアーサーが仲間になった。






















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