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繋がる世界 桜田花音 5,クリサス村

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理亜羅は亜理の知りあいと言う老人の元を訪ねる。その老人は母を知っていて……。

5,クリサス村
理亜羅たちがその村についたのは日が暮れた後だった。
クリサス村は小さな村で村の外にヤギとかが出ている。
「ここですよ」
ウィルは一件の家の前で止まった。木でできたすてきな家だった。
ドアを叩くと中から中年の女の人が出てきた。
茶色の髪をシニヨンにしている女性だ。
「ウィル!久しぶりね。亜理も元気そうでよかったわ」
「お久しぶりです。エミリー。」
「ちっとも変ってねえな。エミリー」
「二人にあえてよかったわ。で、こちらの子たちが・・・」
エミリーは理亜羅と由羅に目を止めた。
「理亜の子の理亜羅とその友人の由羅だ。」
「会えてうれしいわ。エミリー・ボーンよ。よろしく」
エミリーはにっこり笑ってそう言った。
「理亜羅です。こちらこそあえてうれしいです。エミリーさん。」
「由羅です。よろしくお願いします」
二人はそろって挨拶をした。
「エミリーって呼んでね。さあ、中に入って」
エミリーの言葉に従い理亜羅たちは家の中に入った。
家の中は清潔でくつろげそうだった。
「アダム爺さん。来ましたよ」
ウィルがソファでくつろいでいる老人に向けて言った。
九〇は過ぎているんじゃないかと理亜羅は思った。
「ウィル、亜理久しぶりじゃの」
「爺さんも変わりないようだな」
「うむ。まだまだわしは元気じゃよ」
亜理の言葉にアダム爺さんはそう言って立ち上がった。
「アダム爺さん。理亜羅だ。理亜の子だ。そして彼女の親友の由羅」
「「よろしくお願いします」」
「おお。おまえさんがリアラか。理亜によく似ておる。だが、目の色と髪質は父親似じゃな」
アダム爺さんはそう言って目を細めた。
たしかに理亜羅は母の理亜に生き写しと言っていいほどよく似ていた。違うのは母の瞳の色が黒だったことと髪に癖があったことだけだった。
母はよくストレートの理亜羅の髪をうらやましがっていたものだった。
「本当によく似ているわね。理亜は今のあなたの姿を見たかったでしょうよ。」
エミリーが言った。
どうやら母が亡くなったことを知っているらしい。大方亜理が知らせたのだろう。
「そういえば、理亜羅が足を痛めているらしいんだ。エミリー見てやってくれないか」
「気づいてたの!?」
理亜羅は驚いた。確かに彼女は足を痛めていたからだ。
「あんたが生まれてからずっと見てきたんだ。あんたの変化なんてすぐに分かるさ」
そう言って亜理は理亜羅の額を小突いた。
「まあ、大変ね。すぐに見るわ。」
そう言ってエミリーは理亜羅の靴と靴下を脱がせた。
「ひどい肉刺になってるわ。待ってて今治療するから」
エミリーはそう言って別の部屋に行ってしまった。
「心配しなさんな。エミリーの治療は一流じゃ。すぐに肉刺は治るじゃろう」
アダム爺さんが安心させるように言った。
それからほどなくしてエミリーは戻ってきた。
「お待たせ。じゃあ治療するわよ。」
そう言って理亜羅の片足を持ち上げた。理亜羅の足の肉刺には水がたまっておりひどいありさまだった。
「ぎ、ぎやあああああ!何するんですか!」
理亜羅はエミリーの手に針があるのを認めて悲鳴を上げた。
「肉刺の治療よ。大人しくしててね。」
エミリーはそう言って肉刺を針で刺してしぼませた。彼女は素早く両足分を終わらせてしまった。
「じゃあ、この薬を塗っておくわね。」
肉刺のあったところに軟膏が塗られ治療は終わった。
「あ、ありがとうございます。」
理亜羅はお礼を言った。
足の痛みがさっきよりましになったような気がする。
「どういたしまして。しばらくここで休養するといいわ。いいでしょウィル。」
「理亜羅のことを考えるとそれが良いでしょうね。」
「決まりね。」
エミリーはそう言ってにっこりとほほ笑んだ。
理亜羅たちがしばらくここにいるのがうれしいらしい。
それかた二日間は理亜羅たちはのんびりと穏やかに過ごせた。
「明日ね。エディが来るらしいのよ。」
夕飯を食べているときにエミリーが突然言った。
「エディが?それはどうしてさ」
亜理はエディが来る理由が思い浮かばなかったらしく疑問符を飛ばしている。
「リアラ姫がここにいるって電話したらすぐに行くって手紙が来たのよ。よほどリアラ姫に会いたいに違いないわ」
エミリーはあっさりと言った。
「奴は近衛軍エドワード隊の隊長のはずでしょう?そんなにあっさりとここに来れるものなのですか?」
ウィルの疑問にエミリーがため息をついた。
「かなり無理を言ったらしいのよね。部下たちは慌てふためいているって」
「相変わらずですねえ。エディは」
「本当に大人になれてねえよな」
理亜羅は亜理たちにここまで言わせるエディという人物はいったい何者なのだろうと思った。
「で、明日のいつごろくるんだ?」
亜理のもっともな問い。
「明日の夜頃じゃよ。山を登るのには時間がかかるのでの。」
「まあ、あの山を平気で登れるのはアダム爺さんとエミリーとウィルとあたしくらいだからな」
「ほっほっほー。エディの奴には修業が足りんのじゃよ」
「でもね。おじいちゃん。エディはあんな性格だけどあれでも国で屈指の実力を持つのよ」
「だが、亜理は平気で登ってるでないか」
「亜理は別よ。亜理は。だってあの人超人だもの」
エミリーはそう言って祖父を睨んだ。
アダム爺さんはそんな孫娘に目を細めて笑ったのだった。
「来たぜ~!!久しぶりだなあ!エミリー!」
次の日の夜に明るい金髪の男が大きな音を立ててドアを開けてやってきた。
「エディ。」
乱暴なドアの開け方にエミリーはため息をついた。
「亜理とウィルも久しぶり!元気にしてたか~?」
「ええ。元気にしてましたよ」
ウィルはげんなりとして言った。登場の仕方に頭痛がしたらしい。
「相変わらずだな~。エディ」
「俺は何にも変わってないよ!亜理。」
エディはそう言ってニコニコと笑った。
「おっ!そこにいるのはもしかしてリアラか?理亜そっくりだ。」
エディが理亜羅に気付いたので亜理が紹介する。
「ああ。そうだよ。理亜の娘の理亜羅だ。その隣にいるのは親友の由羅」
「エドワード・ランスだよ。よろしくね~。リアラ、由羅。」
「はあ、よろしく・・・」
「よ、よろしく。」
エディが握手を求めてきたので理亜羅と由羅は手を差し出した。
正直言ってこの人のテンションにはついていけないと思った。
「ところで、エディ。今サースフィールドはどうなっている?」
離れていた間の近況を語り合った後、亜理が切り出した。
「サースフィールドの首都、サールにはたくさんカルマルド帝国の兵がいる。たぶん他のどこよりも多いだろうね。間違いなくリアラが狙いだ。このことに気付いているのは俺と将軍のボブだけだ。後の者は帝国が不穏な動きをしているとしか思ってないだろう」
「サールにカルマルド兵が・・・。では、リアラ姫をケイス国王陛下に会わせるのは当分やめておいた方がいいでしょうね。」
「だろうね。それに王宮には何人か帝国のスパイがいる。後、第一王妃と第三王妃の反応も警戒しておいた方がいい」
ウィルの言葉にエディも頷いた。
「第一王妃と第三王妃?それが理亜羅のお父さんが娶ったという王妃様たちなんですね?」
由羅が訊いた。
「そうじゃ。そもそもこの国では国王は王妃を三人娶るんじゃ。国と国との関係や重臣との関係をよくするためにそう言うしきたりになったと言われておる。おまえさんの父親のケイスは他の国との関係をよくするために第一王妃を娶り、重臣との関係をよくするために第三王妃を娶った。彼が心から愛して結婚したのはリアラの母親である理亜だけだったのじゃ」
「それで母様は第一王妃と第三王妃から恨まれていたのですね?」
「そうじゃ」
アダム爺さんは頷いた。
「それじゃあ第一王妃と第三王妃は理亜羅のことを憎んでいるんじゃ」
「まさにその通り。もしリアラが見つかったと第一王妃と第三王妃が何をしてくるか分からないからな」
「嫉妬に狂った女は怖いですからね」
「確かに・・・」
ウィルとエディの言葉にメアリーは苦笑した。昔、王宮で勤めていたという彼女にはそのあたり思うことがあるのだろう。
「で、サールはやめた方がいいってことだったな。それで他に気をつけることは?」
それていく会話を亜理が元に戻した。
「ああ。あとギルガルド伯爵には気をつけた方がいいだろうね」
「ギルガルド伯爵?ああ。第三王妃の父親ですか」
「ギルガルド伯爵は宮廷内で力を増しているらしい。次々と親族を高い地位につけている。」
「娘を王に嫁がせて悦に入っているんじゃないか?」
亜理がもっともな意見を言った。
「確かにそうですね。ただ、私は彼が第一王子を排して第二王子を王太子につけようとしているんじゃないかと心配です。」
「それはないんじゃないかしら。だって第一王子を殺したらアクアラーシャ王家が黙っていないでしょう?アクアラーシャ王家は第一王妃のご実家なわけだし、かわいい孫を殺されて黙っているはずがないわ」
「わしはありうると思うぞ。メアリー。奴はそれくらいのことを平気でする。それにある可能性があるしの・・・」
「ああ!ギルガルド伯爵がカルマルド帝国と組んでいるんじゃないかとアダム爺さんは思っているのですね」
「うむ。もしかしたら帝国はアクアラーシャ王家を潰そうとしているのかもしれん」
「アクアラーシャ王国は帝国の隣にある結構栄えている国だ。帝国にとってはまさに目の上のたんこぶだしな」
「帝国がアクアラーシャを敵視しているのは有名な話よね」
メアリーが亜理の意見に頷いた。
そこで一同は沈黙に陥った。
「じゃあ、私たちはギルガルド伯爵?という人にも気をつけなければいけないのね?」
沈黙を破って理亜羅が言った。
「そうだよ。リアラ。理亜に似て頭がいいなあ~」
エドワードは理亜羅の頭をわしゃわしゃと撫でる。
「では、サールを迂回してフィルデシア国に行きましょう」
「分かりました。」
ウィルの言葉に理亜羅は頷いた。
「サールを迂回するならトーテによるといいよ。そこにボブがいる」
「ボブが?何でさ?」
亜理が怪訝な顔をする。
「ボブはピーターの所にいるのさ。ピーターは休暇をとってそこにいるのさ。ボブは久しぶりにピーターに会おうとそこに遊びに行っているわけ」
「なるほど。トーテに行ったらピーターの所を訪ねた方がいいですね。」
「こちらからボブに電話するわ。リアラ姫が来るって。きっと喜ぶわ」
そう言ってメアリーは立ち上がった。
「盗聴には気をつけるんじゃぞ~」
アダム爺さんがメアリーの背中に向かって言った。
メアリーは分かったとばかりに手をひらひらさせたのだった。
それから二日後、理亜羅たちはメアリーたちに暇を告げた。
「お世話になりました。エミリー、アダム爺さん。」
「お世話になりました。」
「元気でね。リアラ姫、由羅ちゃん」
エミリーが二人の手を握りながら言った。
「ずいぶん世話になった。」
「助かりました。」
「いいや。退屈しないで済んだからこっちこそお礼を言いたいくらいじゃよ」
アダム爺さんはにっこりと笑った。
「それじゃあ行くか~」
トーテまで一緒に行ってくれるというエディが一同を促す。
「また会いましょうね!」
エミリーが手を振りながら言った。
「さようなら~!」
理亜羅はエミリーとアダム爺さんに手を振りかえしながら村を出て行った。
クリサス村を出て二日後にリースという町についた。
そこで一晩泊まりトーテに向かって歩き出した。
リースを出てすぐに異変が起きた。
異変に最初に気付いたのはウィルとエディだった。
「つけられていますね。」
「ああ。特殊任務部隊の奴らか。気配を消してるが、俺たちはごまかせねえ。だが、奴らは一流だ。一筋縄じゃ行かねえな」
「どうするんです?」
理亜羅は不安を押し隠して訊いた。
「どこかでまくしかないでしょうね」
「そうだな。ライス川を渡ったら森がある。そこでまけばいい。」
「なるほど。さすが亜理です。そうしましょう」
亜理の案に乗り森の中で二手に別れて敵をまくことにした。
しかしこの作戦はうまく行かなかった。
川の所で敵に追いつかれてしまったのである。
「こっちだ!」
亜理の声に従って理亜羅たちは吊り橋を渡り始めた。
「追いかけろ!」
マルスたちも理亜羅たちを追って吊り橋を渡り始める。
「ねえ、なんか嫌な音がしない?」
吊り橋の真ん中まで来たとき由羅が言った。
「ま、まさか・・・」
亜理が真っ青な顔でそう言ったときだった。
プツッ
嫌な音をたてて吊り橋を支えていたロープが切れた。ロープが腐っていたため大勢が渡りきれるほどの機能が備わっていなかったのだ。
理亜羅たちはなすすべもなく川の中に落ちてしまった。
「きゃああああ!」
理亜羅は悲鳴をあげながら流されていったのだった。
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