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繋がる世界 桜田 花音 3,明かされた真実

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ピンチを救ってもらった理亜羅は亜理から自身の出生について聞くことになる……

3,明かされた真実
理亜羅は目の前でお茶をすすっている赤毛の男を凝視した。さっきから誰一人として口をきいていない。おこった出来事があまりにも大きすぎて混乱しているのだ。
あのあと呆然としていた理亜羅に亜理はすべて話すと言ってくれた。そしてあの場にいた赤毛の男と由羅を家に招き入れお茶を出した。現在亜理は晩御飯をつくっている。
「あの・・・。ウィリアムさん・・・。」
理亜羅はウィリアム・ルーカスと名のった赤毛の男に訊きたいことがあって沈黙を破った。
「ウィルと呼んで下さい。。ウィリアムと言われるとむずがゆくなります。で、訊きたいことってなんですか?」
「では、ウィル。亜理さんとどうやって知り合ったのですか?なんか二人は顔見知りなような気がして・・・。」
「ああ。あの人との出会いを語ると長くなりますが・・・。昔、亜理とあなたの母上に助けてもらったことがあるんですよ。そこから親しくなりましたね。」
「母を知っているんですか?」
理亜羅は驚いた。
「ええ。彼女があなたくらいの時からの知り合いです。」
「ええっ。じゃあ、もしかしたら、理亜羅のお父さんのことを知っているんですか?」
由羅が驚いて口をはさんできた。
「もちろん。よく存じていますよ。」
「・・・父はどんな人ですか?」
「とてもいい人です。他人のことを第一に考える人でした。もちろんあなたの母上のことをとても愛していました。」
「そうですか・・・。よかった・・・。」
理亜羅は父が良い人だと聞いて安心したように微笑んだ。
「さあ、晩御飯ができたぞ」
亜理がそう言って夕飯を持ってきた。
「うわあ!おいしそう!」
理亜羅がそう言って歓声を上げた。
「すみませんね。亜理」
ウィルが申し訳なさそうに言った。
「いい。理亜羅を護ってくれたことに比べれば安いもんよ」
そう言って亜理は笑った。
「夕飯までごちそうになってありがとうございます。」
「いい。いつも理亜羅が世話になっているからな。由羅ちゃん。お家の人に連絡はしたか。」
「ええ。泊まってもいいって言ってくれました。」
「それはよかった。話は長くなるからな。腹を満たしてから食べ始めた方がいい。さあ、どんどん食え」
「言い方が下品ですよ。亜理」
「うるせー。ウィルの癖に」
亜理はふてくされた。
理亜羅はこんな子供っぽい亜理は初めて見たと思った。
(やっぱりウィルが来てくれたおかげなのかな・・・)
理亜羅はそう思いながら夕飯を食べ始めたのだった。

*    *

「それで?みすみすサースフィールドの第二王女を逃がしたというのか。」
異世界・ムーアにあるカルマルド帝国の宮殿で一人の男が怒りに震えていた。
カルマルド帝国皇帝、ルシュールである。彼は左右に六人の側近たちを従えさせ、特殊部隊隊長のマルスの報告を聞いていた。
「申し訳ありません。ルシュール様。サースフィールドの勇者とサースフィールド一の剣の使い手が現れたもので・・・」
マルスは恐怖に震えながらも深々と頭を下げながら言った。
「サースフィールドの勇者と言えば・・・まさか宮野 亜理か!?」
「それにサースフィールド一の剣の使い手といえばウィリアム・ルーカス・・・あの男か・・・」
「マルス殿が失敗したとしても不思議はないの」
「あの二人はこのムーアの伝説となっていますからな」
「恐ろしい相手じゃ」
「あの二人にどれほどの痛手をこの帝国がこうむったことか・・・」
ルシュールの側近たちがマルスの報告にざわざわと騒ぎだした。
「黙れ」
ルシュールの一喝に側近たちはぴたりと騒ぐのをやめた。
「余の特別任務部隊はサースフィールドの伝説たちに勝てないほど無能だったか?」
「い、いえ。そう言うわけでは・・・」
マルスはうろたえながらも答えた。
「ならやるべきことは分かっているな。今度こそ逃がさずに捕えろ。成功するまでかえってくるな。分かったな?」
「分かりました。今度こそサースフィールドの第二王女、リアラ・サースフィールドをとらえてまいります。」
マルスはそう言ってルシュールの命令に従うために足早に部屋を出ていったのだった。
ルシュールはそれを見送ると「一人にしてくれ」と言った。
そして側近たちが出ていくと玉座に深々と座り込んだ。
「聖なる光の力を手にすればこのムーアを支配することができる。必ず手に入れて見せる!」
そう言ってルシュールは高笑いをした。
そんな彼を影から寂しげに見つめる視線に気づかずに。

*     *

「さて・・・とすべてを話す時が来たようだ。本当はもう少し隠しておきたかったんだがそうも言っていられない状況になった」
夕飯を食べ終わったあと亜理がそう言った。
「話してくれるのね。」
理亜羅は期待を込めて言った。
「ああ。二人とも異世界と言うのを知っているか?」
「異世界って・・・。この世界とは別の世界のことよね?」
「本とかによく出てくる全然別の世界のことよね。よく主人公が異世界トリップとかやっているもんね。理亜羅は全然読まないだろうけど私そう言うの好きでよく読んでたんだ。」
理亜羅と由羅は顔を見合わせながらそれぞれ答えた。
「その通りだよ。これから話すことを嘘だと思わずによく聞いてほしい。」
亜理がそう言って話してくれた話と言うのはとんでもない話だった。
理亜羅の母、理亜は幼い時に両親を亡くし、叔父と叔母に引き取られることになりこの海辺の町にやってきた。そこで亜理と出会い二人はすぐに仲良くなったのだった。
理亜が一四歳の時、二人は繋がりの森に遊びに行った。幼いころからこの森に遊びに行っていたので大丈夫だと思ったからこそだった。二人は祠の所まで行った。そこで理亜は祠が輝いているのを見つけたのだった。好奇心を持った理亜は祠に手を伸ばした。そのとたん理亜と亜理は光に包まれたかと思うとムーアというこっちとは全然別の世界にいたのだった。
二人はムーアにある王国、サースフィールドの世話になり当時、ウィルらと力を合わせサースフィールドを狙うカルマルド帝国の陰謀をのけたのだった。
「・・・あのあと一旦こっちの世界に帰ったんだ。何カ月も向こうにいたから神隠しにあったって当然みんな大騒ぎ。マスコミとか来てまいったよ。で、理亜はさ冒険中にサースフィールドの王太子と恋仲になってたんだ。だから高校を卒業した後、向こうの世界に行ってそのころには国王になっていた王太子と結婚した。そうして生まれたのが理亜羅というわけ」
「じゃあ、私のお父さんって・・・」
「ええ。サースフィールド王国の国王ですよ」
「黒服たちが言ってたことって本当のことだったんだね。奴ら理亜羅のこと姫だって言ってたじゃん」
由羅の言葉に理亜羅は思い出したことがあった。
「奴ら私のこと聖なる光の力の持ち主って言っていた・・・。聖なる光の力っていったいなんなの?」
「奴らそんなことを言っていたのか・・・」
亜理が苦虫をかみつぶしたような顔をした。
「いったいどこで知ったのでしょう?」
「知らん。もしかしたらあたしたちの会話を聞いていた奴がいたかもしれん」
「確かにあり得ます。カルマルドには魔術師もいますからね。術を用いて聞いていた可能性もあります。」
亜理の言葉にウィルの顔が険しくなった。
「あ、あの・・・。なんの話?」
理亜羅は二人の会話の意味がさっぱり分からなかった。
「ゴメンゴメン。これから話すよ」
そう言って亜理は続きを話してくれた。
理亜羅が生まれたとき理亜は理亜羅が聖なる光の力を持っているということに気付いた。聖なる光の力とは人々に幸福をもたらすことができるが、使い方次第では異世界を支配できるというとんでもない力のことだ。
聖なる光の力をカルマルド帝国が放っておくはずない。それにサースフィールド国王には理亜以外にも政治的な意味合いで娶った妃があと二人いた。理亜羅が聖なる光の力の持ち主となれば嫉妬に狂って何をしてくるか分からない。身の危険を感じた理亜は理亜羅を連れて異世界のゲートをくぐってなじみの海辺の町に戻ってきたのだった。
「・・・あんたを護るためにあたしたちはムーアのことを秘密にし、ムーアとの出入り口である繋がりの森に行くことを禁じた。それに王女としてでなく普通の女の子として過ごしてほしかったから今までこのことを黙っていたんだ」
「・・・そうだったの・・・。私に繋がりの森に行くことを禁じたのは私を護るためだったのね・・・。」
理亜羅は今まで謎だったことが解けてすっきりした。
「繋がりの森に神隠し伝説があるのは異世界に行ってしまった人がいて帰ってこなかったからなのね」
「その通りだよ。由羅ちゃん。あなたは賢いね」
「それほどでも・・・。」
亜理に褒められて由羅が照れたように言った。
「もう遅いし寝ろ。これからのことは明日考える。ウィルも泊まっていくといい」
「いいんですか?」
「あたしは泊まるところがない人をほうりだすような鬼じゃないよ。それにあんたはエディと違って遠慮ってものがあるからね。」
「エディと比べないでくださいよ。奴は本当に図々しいんですから」
「確かにエディは本当に図々しかったね」
「ええ。本当に」
ウィルがそう言ってほほ笑んだ。
「理亜羅も早く部屋で寝ろ。いろんなことがあって疲れただろ」
「ええ。おやすみなさい。亜理さん」
「おやすみ。理亜羅」
亜理はそう言って部屋に入る理亜羅を見送ったのだった。
それからしばらく経って理亜羅はベッドで横になっていた。
「ねえ、由羅。私、今日一日で人生が変わってしまった気がするの」
理亜羅は隣で寝ている由羅に唐突に言った。
「あんなにいろんなことがあったんだから仕方ないよ。」
「そうだよね・・・。」
二人はしばらく沈黙した。
「私これからどうなるの?」
「大丈夫だよ。私がいる。どんな理亜羅でも私は理亜羅の一番の味方だよ」
理亜羅の不安を感じたのか由羅はそう言った。
「ありがとう。由羅。それじゃあおやすみ」
「うん。おやすみ。理亜羅」
そう言いあって二人はものの数分で眠りについたのだった。
そして次の日――。
予定は理亜羅たちが学校から帰ってきたら話し合うと言って亜理は理亜羅と由羅を学校に送り出した。学校から帰ってきた二人を亜理は椅子に座らせるとこれからの予定を切り出した。
「これからどうするかだが・・・」
「ここがばれてしまった以上ここにはいられないでしょうね」
「ここにはいられないの?」
ウィルの言葉に理亜羅は思わず訊いた。
「カルマルド帝国の奴らにあなたがここにいると知られたのです。奴らはあなたを利用しようとここにやってくるでしょう。奴らにあなたの力を渡してしまったら世界は終わってしまうのですよ」
「・・・そんな・・・」
理亜羅は自分の力がそんな恐ろしいものだとは思わなくてうつむいた。
もうここにはいられないのだ。
「で、どうする?この世界にいても奴らに見つかる可能性はあるぞ。もうこのシャーンにいるって知られているからな」
「シャーン?」
理亜羅は聞きなれない言葉に首を傾げた。
「あなたが住んでいる世界のことですよ。我々はあなたの住んでいる世界のことをシャーンと呼んでいるのです」
「そうなんですか。」
「面白いですね」
ウィルの説明に理亜羅と由羅は感心した。
「じゃあ、我々のムーアに来たらどうですか?」
「それは駄目だ。ムーアはカルマルド帝国の本拠地みたいなもんだぞ」
ウィルの提案に亜理は渋面になった。
「ではどうするというのです。このままここで敵がやってくるのを待つというのですか」
「そ、それは・・・」
「ただ敵を待つより何かしてから敵を待つ方が何百倍もいい。あなたが尊敬するアダム爺さんの言葉です」
「なら、あんたには何か考えがあるんだな?」
亜理はウィルを睨みながら言った。
「ええ。フィルデシアに行きましょう。あそこなら魔術が発達しているから力をなくすことができるかもしれませんし、そうでなくてもなにかカルマルド帝国への対抗策が見つかるかもしれません。」
「たしかにフィルデシアは魔術が発達している。フィルデシアになくても隣には同じく魔術が発達しているルーベランスやマーメシアがある。行って見る価値はあるか・・・」
亜理はしばらくぶつぶつ呟いたかと思うと突然理亜羅に話を振った。
「あんたはどうしたいんだ?ここにこのままいて敵がやってくるのを待つかムーアに行って打開策を探すか。ムーアに行けば敵に見つかる可能性は高いがな。」
「私は・・・ムーアに行くわ。ここにこのままいるのだけは嫌」
「理亜羅が行くなら私も行く。」
「由羅。あなたまでついてこなくてもいいのに。危険が伴うのよ」
「理亜羅だけ危険な目にあうなんて嫌なの。それに私決めたの。理亜羅とずっと一緒にいるって」
「たしかに彼女も一緒に行った方がいいでしょう。由羅はリアラ姫と一緒にいましたしそれも奴らは承知です。ここに残るより一緒に行った方が彼女は安全でしょう。奴らは由羅をつかまえてリアラ姫の居場所を無理にはかせようとするくらいのことは平気でしますからね」
ウィルが由羅の意見を後押しするように言った。
「分かったわ。よろしくね、由羅。」
理亜羅はたしかにウィルの言う通りだと思って由羅も一緒に行くことを認めた。
「こちらこそ」
由羅はにっこり笑って言った。
「決まったな。じゃあウィル。ムーアに明後日に行くから」
「明後日?今すぐの方がいいでしょう?」
ウィルが亜理の言葉に不思議そうな顔をした。
「馬鹿。準備とかどうするんだよ。それに明後日から中学が夏休みに入るからちょうどいいんだよ。何週間もいなくても誰も怪しまない。夏休みだからどっか出かけているとでも思うさ」
「神隠しと騒がれないようにするためですね。なるほど。じゃあ明後日に一緒にムーアに行きましょう。それまでお世話になります」
「こき使ってやるから覚悟しろ」
「お手柔らかに」
亜理とウィルの会話に理亜羅はくすりと笑ってしまったのだった。

*          *

理亜羅たちがこれからの予定を決めている頃、異世界ムーアのサースフィールド王国で第一王子のジョンは疲れていた。
「ジョン!この扇どう思う?」
「お兄様!このドレスどう?」
そうジョンに訊いてくるのは母である第一王妃と妹である第一王女だ。これからパーティーがあるので綺麗に着飾ろうとしているのだ。
似合う以外の言葉を言おうものなら癇癪を起す癖になんで訊くんだよと思いながら「似合いますよ」とジョンは言った。
二人は「それはよかった」と言いながらパーティーの準備に戻って行った。
「ジョンお兄様!枕はどこかしら?」
ジョンは第三王女の登場に内心「うげっ」とうめきながらも「そこにあるだろ」と示してやった。
「まあ、こんなところに!お兄様!取って!」
ジョンは「自分で取れよ」と思いつつ枕を第三王女に渡すと部屋を静かに出た。
ジョンは部屋を出ると「はあ~」とため息をついた。
「お疲れですね。ジョン兄上。」
「おまえこそ。疲れて見えるぞ。アルフ。」
「疲れているのは僕だけではありませんよ。アルベルトもつかれています。」
アルベルトとは第三王子のことでアルフレッドと母を同じくする弟のことだ。
「で、アルはどこにいるんだよ?」
「母がパーティーの服のことをうるさく訊いてくるし妹たちはわがままを言うので全部アルベルトに押し付けてきました。」
「おまえ最悪だな」
ジョンは呆れた顔をした。たしかに第三王妃や妹である第四王女や第五王女、第六王女がうるさいもの分かる。が、弟を犠牲にするのはどうなのだろうか。アルベルトはまだ十二歳なのだから。
「ジョン兄上もアネットや母上にうるさく服のことを聞かれ、コレットにわがままを言われたんでしょう?」
「まあな。」
ジョンはうんざりしたように言った。
その時、廊下から走ってくる人物がいた。
「ひどいですよ~。アルフレッド兄上!」
第三王子、アルベルトだ。頬を膨らませてアルフレッドを睨んでいる。
「ひどい顔ですね。アルベルト」
「誰のせいだと思っているんですか!母上に服のことをいろいろ聞かれ、シェリーとビアンカとベアトリスにわがままを言われたんですよ!」
「それはすみません」
アフルレッドはさすがに謝った。自分が押し付けた結果とは言え、弟が哀れになってきたのだ。
「なんでうちの妹たちはわがままばっかり言うんだよ・・・。」
ジョンはぼやいた。
「たしかにそうですよね。」
「もう少しまともなのがいればいいんですがね・・・」
アルフレッドとアルベルトも同意した。
「「「はあ~・・・」」」
三人は同時にため息をついた。
「ところでウィリアム・ルーカスが最近目撃されていることを知っていますか?」
「ウィリアム・ルーカスってあのサースフィールドの伝説の一人か?何年も行方不明だったという?」
「ええ。最近、リトラ村で姿が確認されたそうですよ。」
ジョンの言葉にアルフレッドは頷いた。
「・・・ウィリアム・ルーカスが姿を消したのは第二王妃と第二王女が姿を消した十四年前だ・・・。もしかしたら奴は彼女たちの所在を知っているんじゃないのか?」
「その可能性はあります」
ジョンの言葉にアルフレッドは頷いた。
「第二王女って僕の姉上にあたる人ですよね?」
「そうだ。お前の姉にあたる人だな。アル」
そう言ってジョンはアルベルトの頭を撫でた。
「第二王妃は優しい人でしたからね。リアラもそうだといいんですが・・・。」
「きっとそうだと思うぞ」
「だといいといいんですがね」
アルフレッドはジョンの言葉にそう言って肩をすくめた。
「リアラ・・・。これが僕の姉上の名前・・・。いつかお会いしたいです!」
アルベルトは無邪気にそう言った。
「きっと会えるさ」
「ええ、そうですね」
ジョンとアフルレッドはアルベルトが言うと本当に会えそうだと思いながらそう言った。
その時、窓から突風が吹いた。
「なんだか、嫌な風だ」
ジョンはそう呟いた。
何かが動こうとしていた。

*       *

理亜羅たちは繋がりの森へと向かっていた。
異世界・ムーアに向かう日が来たのだ。
理亜羅は白いブラウスにピンクのスカートという出で立ちを由羅はブラウスにブルーのスカートという出で立ちをしていた。これが一番ムーアの衣装に近いという。
「ムーアについたらクリサス村というところを目指します。そこに私たちの仲間がいるので」
ウィルの説明に理亜羅は頷いた。
「着いた」
亜理の言葉に理亜羅は三日前に来た祠の所に着いたことを知った。
「それじゃあ行きますよ。」
ウィルの言葉に理亜羅と由羅は頷いた。
「空間の番人よ!我らが前にムーアへの道を開きたまえ!」
ウィルが唱えたと同時に空間がゆがんだ。
理亜羅たちは光に包まれたかと思うと次の瞬間にはその場から消えた。


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